バイクを立ちごけされた様で、タンクに小さな凹み損傷を確認しました。
板金補修後、塗膜にエッジを作りポリエステルパテで成形します。
ポリエステルパテはスチレン溶剤を含まないタイプを使用。後々肉やせの起こらない上質な仕上がりを目指します。
当初はタンクだけの予定でしたが、お客様がどうせなら色替えしようと言う事で、「イエローボール」カラーに変更しました。
左右同じライン取りにするため、何度もライン引きを繰り返し行います。
現行のイエローボールカラーと違い、黒の部分はモスグリーンのパールで仕上げました。
ライン取りに神経を使います。カラーの段差を無くすためにサンディング~クリヤーコートを3回繰り返します。(純正品は若干段差がありますが、その感じで仕上げます。)
磨き後、エンブレム、コーションシールを貼り完成しました。
仕上げのクリヤーコートはニーグリッブによる擦り傷や、ガソリン吹きこぼれ時の耐油に強いタイプを使用します。
色替えになりましたので、テール、サイドカバーも同様に仕上げます。
プラスチックパーツは金属と違い温度で膨張、収縮、また柔軟性のある素材ですので、塗膜自体にも柔軟性を持たせなければなりません。
クリヤーコートは金属塗装とは違った物を使用します。
タンクも裏側まで入念な仕上げを行います。
フェンダーも同様に。ライダーの方たちが意外とこだわる箇所です。
Z900RSオリジナルイエローボールカラーの完成です。
3年半経過してこの前現車を拝見しましたが、タンクの補修箇所に経年変化は見られませんでした。
当社では塗膜品質5年を保証します。
☆☆K様、この度はZ900RS塗装のご依頼を頂き、誠にありがとうございました。
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