今回は運転席側のドアを損傷されたという事で、お車を拝見したところダメージが大きかったので、交換になりました。
板金作業で修復不可能のレベルではないのですが、ドアパネル部品価格が約40,000円ですので板金作業レート×作業時間を算出した数値が新品ドアパネル価格を上回ってしまいましたので、今回は交換がベストな作業と判断しました。
仕上がりも勿論新品パネル交換がベストです。
元のドアを取り外し、新品パネル(メーカー純正供給パーツ)に交換します。
この黒いパネルが新品(供給パーツ)になります。新品パネルと言っても個体差がありなかなか元の状態に来ないので前後の隙間調整や出かたを調整を行います。
ドアヒンジ位置調整やドアパネル本体を上下左右に捻ったりして細かい調整を行います。
パネル取り付け調整が終わりましたら、足付け研磨後中塗(フィラー)作業に移ります。供給パーツは下塗りの状態(EP)で来ますので、こちらをサンディングしフィラーを塗布します。
耐久性、上塗りの密着が目的になります。
ドアの裏側にもフィラーを塗布します。表からは見えませんが必然で大事な作業です。
ほとんどの板金工場では表側しか見た事ありませんが...
フィラー(サフェーサー)を研磨足付け上塗りの準備をします。
サフ研磨時、パネルの端に金属面露呈個所が出ますのが、ここは1液型のプライマーフィラーでシールします。(従来ですとウォッシュプライマー+アクリルサフでしたが、この1液型プライマーは作業工程を単一化でき作業スピードに貢献できます。)
肝心な作業ですので手抜き無く進めます。金属素地に上塗り塗料(その車の色)は密着しないのと、防錆の役割を兼ねての作業工程です。
今回の主な作業はフロントドアの新品パーツへの取り換えという事になりますが、フロントドアの塗装と同時に両サイドのパネルにも同じ塗色を塗ることで、色調を同じにする作業を行います。
専門用語で「ぼかし」と言いますが、この工程も非常に難易度の高い作業となります。(ぼかし塗装しても色調に色差が出ることもしばしば...)
塗装乾燥後のフロントドアを車体に取り付け、磨き仕上げをして完成です。
フロントドアの両サイドをぼかし塗装してあるため、全く違和感のない仕上がりになります。
色が100%合えばこの作業は必要ありませんが、難しいもので100%同じ色を塗装しても色調が違う時があります(塗装の方法や気温が主な原因)のでこの工程を加える事で作業の合理化をはかります。
☆☆この度は修理のご依頼を頂き、誠にありがとうございました。
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